水道橋は人が少なくて、土曜だからなのもあるんだろうけど、それにもともと生活感の薄い千代田区だからなのもあるんだけど、空きテナントも増えていて、それも廃墟のように放り出されてろくに片付けもされず、ガラスの向こうがメチャクチャになっていたりして、寂しかった。
プロ野球が開幕しても、東京ドームにはどれだけのお客を入れていいものなのだろう。
そしてどれだけの人が水道橋に戻ってこられるのだろうか。
最近は、原発事故の後もチェルノブイリに住み続けた人たちは、どんな気持ちだったのかと思うようになった。
向こうは追われた土地にしがみつき、こちらは他のどこからも受け入れてもらえないから東京にいるだけで、見ようによっては対極なんだけどさ。
土地に縛られ、自由を失い、根本には近い意識があるようにも思える。
その水道橋で頑張っているサウナがアスカ。
この古き良き後楽園の雰囲気を受け継ぐ店をなんとかして失うまいと、夕方には6人の男がカラカラサウナで汗をかいていた。
やっぱり、泊まり客が増えないと辛いよね。