写真の真ん中あたり、白地に赤で「サウ」の文字が見える?
あれはもちろんサウナ屋さんの看板、しかし今日の目的地ではない。
あの看板は駅から徒歩3分、3年前に閉店したサウナつかさ新城のもの。
サウナ施設を「味のある」と評す場合には老朽化との戦いが含まれているものだけれど、この店は生き残っていたら今頃ソーシャルディスタンス系サウナとして重宝されていたかもしれない。
広さと貫禄のあるサウナ屋だった。
今はノンジャンルな雰囲気のテナントが入っているようだが、「サウナ いらっしゃいませ 駐車場 →」の文字が入ったスタンド看板がガレージの奥に残されているのが見えた。
このあたりはなんでも細長い。
細長い景色が南武線沿線の特徴だ。
ここも例によって細長い新城公園の脇を進む。
今日の目的地は千年温泉、武蔵新城駅から徒歩10分との案内。
ほとんど事前情報なくきたものだから、着いてみると名前の割に垢抜けた銭湯だと思った。
聞けば2017年、先のサウナつかさ新城が閉店した頃に改装工事に入り、現在の姿に変貌を遂げたのだという。
14時開店、金曜定休、サウナ料金込みで700円。
シャンプーリンス、ボディソープは据え置きなし。
(この写真は千年温泉HPから引用)
造りのコンセプトは大正ロマンだという。
露天風呂は櫓のような屋根に覆われているが、洋風のランプが吊るされている。
和風の中庭があるが、窓ガラスはステンドグラスになっている。
なるほど和洋折衷、大正ロマンに間違いない。
全体的には明るい浴室だ。
(この写真も千年温泉HPから引用)
「ようこそ コンフォートサウナへ!」の説明板に、つい同じ南武線沿線でこの春に閉店した稲城浴場の面影を重ねてしまう。
室温計は70℃台で、これはまだ開店直後なのでこれから上昇していくものだろうと思っていた。
3セットをこなし、合間に露天の黒湯温泉にも入り、1時間ほど経った時点でギリギリ80℃。
コンフォートサウナとは湿度寄りなので室温計は上がりにくいが、感想としては熱さにもうワンパンチあってもいいかなと。
サウナ室内のテレビで、九州の大雨のニュースを眺めていると「こっちも降るのかねえ」と細身の爺様から声を掛けられる。
筑後川がやられる雨雲がそのままここまでやってきたら、このあたりではどの川も我慢はできないだろう。
水風呂は17℃、季節連動がほとんどの銭湯サウナとしてはかなり頑張っている。
濃紺に近い深い青のタイルなので、見た目からして清涼感にあふれた水風呂だ。
40歳男子にとっては一時のこととはいえ肌がツルツルになったが、これは高純度軟水の水風呂のおかげなのか、黒湯温泉の効果なのか。
まあ、ツルツルしてればどっちでもいいか。
ここは480円で生ビールが飲める銭湯なのだから。
以上、千年温泉で汗を流した今年の七夕でした。
ちなみに千年温泉は「ちとせおんせん」と読むのだよ。
【千年温泉】