当店は会話の自粛中です

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今日は歯医者に行った後、飛田給から府中駅までのロングコースを歩いて、桜湯まで行った。

歩いたことに理由はない。

桜湯の入口には「当店は会話の自粛中です」の貼り紙があって、店内はお湯の流れる音が響くくらいで、静かなものだった。

これを寂しい、と表せば無難でそれなりに社会性のある人間の感想文になるのだが、俺はそうは思わなかった。

もうずっとこれでいいじゃん。

銭湯に限らず人の会話なんて聞きたくないし、俺も会話なんてしたくない。

会話の自粛、大賛成。

なんなら法制化して、会話した人間を、会話をしたという理由だけで、どんどん罰していったらいいと思う。

ただまあ法制化はさておき、これが定着してしまうと、銭湯の業界が拠り所の一要素に含めてきたコミュニケーションの場というか、地域コミュニティのなんとかというか、そういう部分は失われてしまうのだな。

言葉だけがコミュニケーションとは限らないが、睨み合いなら別に銭湯でやる必要もないもんな。

 

ようやく学校が始まった長男が帰ってくるたびに昼寝していて、やはり長い休み明けは疲れるのかと思っていたら、本人いわく以前とは学校の様子が変わっていて疲れるのだという。

何をしても友だちと微妙な距離を取らされて、皆が前のように大きな声では喋らないのだという。

第2波、第3波とくれば本格的に、少なくとも直接のコミュニケーションは悪の時代が到来するのかもしれない。

そうなれば俺は生きやすいが、俺の生きやすい世の中は多くの人には歓迎されないのは、もうとっくにわかっている。

これ以上俺の厄年に世界を付き合わせるつもりはない。

 

明日は早く起きられたら、朝の高円寺を散歩してサンデッキでサウナに入ろうと思う。

遅く起きたら、起きた後考える。

考えてるうちにきっと夕方になるが、昼の長い季節だからそれも結構だと思う。