岡村隆史が生きやすい世の中

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保育園からのお迎えの帰り道。

「この靴を履くと足が速くなる」と3歳の息子が言うので、それなら走ってみようと公園に寄った。

遊具が封印された公園を、親子で走った。

足が速くなったのは靴のせいじゃないよ、君の成長分だ。

最近はこの子の口から「コロナ」という言葉が出てくるとなんだかしんどくなる。
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世の中がこんなことになっているのはパパのせいだ。

プロ野球が開幕しないのもパパのせいだ。

給付金の申請で役所が混んでいるのもパパのせいだ。

橋下や東国原が生き生きしているのもパパのせいだ。

世の中の酷いことは全部パパのせいだ。

もうそれでいい。
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お前らが在宅でテレワークとやらをやっていた時、「人命が大事だからインフラはいりません」と言ったか?

一度でも、そういう思いを持ったことがあったか?

俺はインフラを維持するために、狂人ばかりが視界に入る街の中で働いていた。

5月6日、職場に向かうために駅の改札を出ると、2人の男と1人の女がソーシャルディスタンスを無視して近寄ってきた。

女は言った。

「緊急事態宣言の延長が、自粛要請が、それでもお出かけですか?」と。

豊かな人間はどこまでいっても豊かなのだ。

そうでない人間には苦しみだけが降ってくる。

トリクルダウンは苦しみの部分においては、とっくに実現されていたのだ。

人間は大概気持ちが悪い。

これからは岡村隆史が生きやすい世の中に再編されていくのだと思う。