午前中は仕事に行っていたので、今日の東京競馬場には10レースの早春Sから参戦。
ここはプラス18キロの善臣先生サンアップルトンを軽視してハズレ。
わざわざね、日曜に出勤するのには理由があったのですよ。
それはあまり人には聞かせたくないお話をするため。
人に処分を下すお仕事をするため。
一人を信じるということは、もう一人を裏切るということ。
裏切りは残酷だが、信じることもまた残酷を生み出す。
こちらも心が痛くなるが、どうもこれは給料に含まれていることになっているから、誰にも鑑みてはもらえない。
週明け、身近だと思っていた一人の生活が、おそらくは暗転する。
そりゃあ、酒でも飲んで馬券でも買わなきゃやってられないわけですよ。
アルコール7%の清涼飲料水、朝から何も食べていない(何も食べる気にならなかった)ところに流し込んだものだから、てきめんに効いた。
初ダートのモズアスコットは一頭馬体が違って見えた。
芝馬ゆえにかもしれないが、なんにせよ特別目についた馬は買いたくなる。
そして8歳馬、これが重賞初挑戦のスマートアヴァロンの立ち姿が実に美しかった。
歩く姿ではなく、逆光の立ち姿が美しかった。
戦績からすると推しにくい馬ではあるが、美しいものには逆らえない。
午前の仕事とアルコール7%のおかげで、気持ちが感傷的になっていたのもあるが、とにかく俺はこの2頭を組み込んで三連単を24点買った。
普段は馬柱を見ながらうんちくを垂れて、それでもかすらない馬券を買い続けている。
今日はアルコール7%で、美しく見えた馬を買ったら原資が29倍になってしまった。
俺は飲んでいたほうが物事がよく見える男なのではないか。
飲んでいたほうがバリバリ仕事ができる男なのではないか。
飲んだら幸せになれる男なのではないか。
馬券さえ当たれば、世の中は生きやすい。
で、いきなり無駄遣いするのもあれなので、おとなしく府中駅前のココカラファインでチョコパイを箱買いして帰ったわけです。
「今日のパパはお仕事をした上に万馬券まで当てた」と、子どもの前で大威張りでチョコパイの箱を開けると「あなたたちもパパもチョコパイは一日1個までよ」と妻。
細く長くチョコパイを楽しみつつ、フェブラリーSの訪れを待つ。
出遅れても勝ったモズアスコットは今日のレースがあまりにも強すぎて、かえってフェブラリーSでは怪しいと思っている。