日栄浴場(神奈川県相模原市)

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「キンキンに水風呂冷えてます」

たまたまやってきた銭湯の前にこんなノボリが立っていたら、今日はもう勝ったようなもんじゃないか。

我慢ができなくなって、早足で店内へ。

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ここは相模原市日栄浴場。

最寄りは小田急相模原駅政令指定都市の名を冠した駅だがマンションの谷間にある小駅で存在感は薄い。

横浜線には頭に何も付かない相模原駅があるが、そちらも接続する路線があるわけでもなく地味だ。

そんなことはとりあえず置いておいて、キンキンの水風呂へと急ぎたい。

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期待の水風呂は19℃、軽くバイブラが効いているので体感はもう少々低いくらい。

物足りない?

いや、特に銭湯の水風呂は季節連動で20℃台がざらな時期。

辛くもではあるが20℃を切っていて、しかも蛇口からの掛け流し状態だからむしろ贅沢だ。

青い浴槽の視覚効果も相まって清涼感がある。

遠赤外線のストーブが部屋の中心に向けて斜めに置かれているドライサウナは90℃弱。

「久しぶり、生きてたの?」

なんて会話が常連さんの間で交わされる、いかにも生き残ってきた街の銭湯だ。

月曜定休、サウナ利用は銭湯料金の470円にプラス200円、シャンプーやボディーソープは据え置きがなく持参か番台で購入するタイプ。

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番台で置き物然としている元お姉さんに、

「水風呂は冷やしているんですか?」

と尋ねると、

「ここはいい地下水が出るから、冷やさなくても大丈夫なのよ」

と教えてもらう。

日栄浴場は15時オープン、向かいの焼き鳥屋は16時オープン。

連携して楽しませてくれる設定になっている。

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カウンター席でテレビを眺めていると、

「甲子園も終わっちゃったから、夏も終わりだよ」

と他のお客さんから声をかけられる。

この日は履正社と星稜の決勝戦が行われた日だった。

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この小田急相模原(略してオダサガと呼ぶらしい)界隈は、2000年頃までは結構な繁華街だったらしく、よくある歓楽街の枠を越えた店もあったのだとか。

これはそのお客さんから聞いた話。

時期からしても、群馬県の太田あたりのような雰囲気だったのだろうか。

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今残っているお店はもうあまり……らしい。

それもそのお客さんから聞いた話。

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焼き鳥だけでは満腹にまでは至らず、駅前のラーメン町田家に寄って帰る。

相模原の中心は町田だろ?

という自虐はそのお客さんではなく、JNファミリーのサウナ室で聞いたことがある。

 

日栄浴場】

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