西武11-4オリックス(メットライフドーム)

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4回表はもちろんオリックスの攻撃、2アウト満塁でバッターは9番若月。

「よりによって……」の声がオリックス応援団からも漏れる。

若月というのは2割にも届かない低打率のバッターで、実際に見ると確かに構えが頼りなく、スイングにも力感がない。

現地観戦をすることで、さらに攻撃力の低さを再確認できるタイプの選手だ。

それがいきなり死球を当てられて、押し出しで1点。

応援団からは「やった!」の歓声が上がる。

味方の選手が痛い思いをしているわけで、手放しで喜んでしまうのは冷たい話だが、俺も「やった!」と思ったほうなのでなんとも言えない。

しかしグラウンド上では両チームの選手コーチ監督がベンチから飛び出して、乱闘劇が繰り広げられている。

ここのところ、オリックスは西武からぶつけられ過ぎなのだ。

オリックスの佐竹コーチが退場になって、警告試合が宣告されて、その後死球をぶつけたオリックス田嶋と西武の平良も退場になった。

試合は大差でオリックスが敗れ、ロメロの2発は空砲だった。

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中村に山川と極端な選手を見なくとも、西武の選手はがっしりした体をしているし、オリックスの選手は細い。

鍛え方以前に、食べるものから違うのではないかと思ってしまう。

これは勝てないよ。

野球でも乱闘でも勝てる余地がない。

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残り試合は40を切ったが、5位ロッテとの間にすら3ゲーム差がある。

おそらくオリックスは最下位で終わって、俺はうんざりして、また来シーズンもオリックスを応援して、うんざりするのだろう。

うんざりのループ、だって仕方がないのだ。

弱くて、不甲斐なくて、たまに勝つ。

これほどまでに自己が投影しやすいチームは他にないのだから。

俺は僅かな勝利の目を追いながら明日も出勤する。

負け組なので、お盆休みは死んでから取るしかないらしい。