いかにも今どきのラーメン屋っぽい、黒地に赤で手書き風のでっかい文字が書かれたシャツ。
「アットホームな職場です」「先輩が優しく指導するあたたかい職場です」なんて文句でバイトを募集していそうな雰囲気。
その明らかにラーメン屋なシャツを着た彼が、ビルの間の路地にもならない隙間に頭を突っ込んで、鈍く光る銀色の缶を口元へやっていた。
これはもう、ストロングゼロでどうしようもない。
飲み終わると、そっと缶を足元に置いてから、「うぉぇあー」(原文ママ)と叫んで店に戻っていった。
働くのは辛い。
彼となら仲良くなれる気がするけれど、もう二度と会うことはないだろう。
そのストロングゼロラーメン店員を目撃した昨日、サウナはAKスパへ。
夕方、背中がその稼業の方々がたくさんいた。
これから夜の歌舞伎町に繰り出すのか、それとも陽が落ちてからが稼ぎ時なのか。
タピオカで儲ける話は聞こえてこなかった。