今日は多摩都市モノレールで立川へ。
大船のひばり湯に行った時と同じ、モノレールのある街で銭湯サウナに入るシリーズ。
ただしこのシリーズはそんなに続かないと思う。
この世の中にはモノレールが少な過ぎるから。
又吉直樹の『東京百景』中に、友だちから東京の中心は立川だからと教えられてやってきたエピソードが出てくる。
「白い息を吐きながら、東京の真ん中を歩いた。東京の真ん中にしては静かだなと不思議に思いながら」
西東京の中では大きな街なんだけどな、立川は。
どんな意味で立川が東京の中心だと教えられたのかはわからないが、国分寺市が東京の重心は我にありと主張していることは知っている。
そして日野市は公式サイトに説明まで書いて、東京のへそを主張している。
自治体もセンターを取り合う時代。
そんな東京の真ん中あたり、立川駅南口から徒歩で5分ほどだっただろうか。
高砂湯に到着。
ラーメン二郎の角を曲がってすぐのところ。
受付ではネイビーブルーの高砂湯オリジナルシャツを着た、おそらくは店主に笑顔で迎えてもらう。
800円でサウナとラドン風呂への入浴権、さらに大小タオルをセットにして渡される。
鰻の寝床のサウナは90℃、1段ロングシートで向かい合うレイアウトなので、なんだかナローゲージの鉄道に乗っている気分になる。
運転席の位置では立派なガス遠赤外線ストーブがピリピリパチパチ音を立てている。
水風呂は蛇口から掛け流し状態だった体感20℃、外気浴はできないがラドン風呂の小部屋に板敷きで座れるスペースがあるので、そこで休めば充分だ。
リンスインシャンプーとポディソープは必要なら受付で借りられる。
営業は15時から23時、木曜定休。
知っている中でサウナのある高砂湯は他に墨田区、中野区、高知市、八戸市にある。
墨田区と中野区は容易に行ける距離で、高知市の水がいい高砂湯はすでに来訪済み。
一番最後の八戸市が難しいが、どこかでチャンスを見つけて高砂湯をコンプリートしたい。
こういうコレクション願望は男性特有のものなのだろうか、唐突だけど。
汗を流したら、向かいにある相模屋へ。
自らB級食堂を名乗るのは卑屈さではなく奥ゆかしさだと受け取りたい。
この店、安く飲んで安く食べられるのでその界隈では有名らしい。
メニューはスタミナ焼き定食、バラ丼、牛スジ煮定食、ホルモン炒め定食、肉豆腐など公営競技場の食堂っぽさが強い。
今日はとにかく腹が減っていたので、まかない色の強い煮込みハンバーグ定食とキリンの大瓶。
これで1000円だった。
【高砂湯】