日本人エースにこだわる村山実監督、頼れるキーオより今年こそはストライクゾーンに投げたい仲田幸司に暗黒時代からの脱出を懸ける。
ヤクルトは打たせて取る尾花高夫のバックに、いかに期待の星とはいえ長嶋一茂を守らせるのはリスキーだ。
広島は字面からして安定感のある4年連続7回目の北別府学、球の速さが魅力の長冨浩志あたりもいるが台頭はまだまだ先に思える。
江川卓が消え西本聖を放出した巨人は、これからは桑田真澄の時代にすると腹をくくったのだろう。
「クジラ一頭獲れば選手の給料はまかなえる」大洋漁業、古葉竹識監督はなんとか名将の意地を見せたいシーズンをベテラン斉藤明夫でスタート。
ディフェンディングチャンピオン中日は生え抜きの小松辰雄より最多勝の小野和幸、さらに三冠宣言の落合博満の牽引で今年はさらなる高みの日本一を目指す。
◾️日本ハム 西崎幸広 ー オリックス 佐藤義則 (東京ドーム)
鈴木慶裕に中島輝士とルーキー2人がスタメンに入る生まれ変わった日本ハム、しかし先発は順当にスライダーが切れるエース西崎幸広だ。
さらば阪急ブレーブス、佐藤義則に託されたのは「オリックスブレーブス」の開幕投手。
荘勝雄がいても園川一美がいても小川博がいても、開幕はマサカリ投法がマウンドに上がらねば何より本人が許すまい。
近鉄は阿波野秀幸から前年の10.19の疲れが抜けていれば、いよいよ黄金時代の西武を破っての優勝が見えてくる。
若き日から隔年で好成績を出す傾向のあった工藤公康、順番でいくとこの年は……
ダイエーは看板を変え大阪を後にした初年度だが、杉浦監督に山内孝徳の先発とまだまだ南海ホークスの香り、福岡のファンはどちらのチームを応援するのだろうか。