佐田沈下橋。
どうしても一度、この欄干のない橋が見てみたかったから来た。
東京駅をサンライズ瀬戸で出発してから14時間半。
ディーゼル特急あしずりで到着した中村駅からは電動自転車を使った。
レンタサイクルを貸してくれた四万十市観光協会のお姉さんは「寒波がきてしまってすいません」と謝っていた。
もちろんそんなのお姉さんのせいじゃない。
悪いのは政治で、経済で、ゴーンで、東京医科大学で、他にもたくさん。
この橋は生活用。
案外頻繁に車が通るし、犬がスイスイ歩いて散歩してたりもする。
観光用の動態保存ではないところがまた好ましい。
そもそもの沈下橋とは何か、については何でも答えるWikipediaさんにでも訊いてみてください。
中村駅を出たらまず茶色のビル、中村第一ホテルの角を右折。
直進してファミマがあったら左折。
そして赤鉄橋を渡ったらあとは四万十川沿いを進むべし。
道が心細くなる区間もあるが、傍に四万十川が見えていれば間違いない。
もうすっかり、四万十川がお友だち。
この喫茶店は開いていなかった。
仕方がない、今日はもう平成最後の12月30日。
猫すら俺を相手にはしてくれなかった。
2匹とも眠そうだった。
寒波でも、やはり南国土佐は暖かい。
ところでどうしてこの佐田沈下橋に来たかったのか、それがわからない。
でも来てよかったと思えたからどうでもいいや。
とにかく、友だちは四万十川。
レンタサイクルは電動自転車を選びましょう。
そして事前に連絡を入れて予約しておきましょう。
車でも来られますが、さすが沈下橋が現役の土地だけあってガードレールのないカーブがたくさんあります。
意地を張らずに、ペーパードライバーは潔く諦めて自転車を選んだほうがいいでしょう。