福美湯がなければおそらく一生、来る機会はなかったであろう土地。
相変わらず大げさですね。
序列をつけるのは嫌い(そういうことは仕事でもうたくさん)なのだが、とあるサウナ好きから「神奈川の銭湯サウナではNo.1だと思う」と熱い思いを告白されたことがある福美湯。
そこまで言われたら来なければ。
そう思い続けてやって来たのが今日。
神奈川は広い。
箱根の山も、湘南の海も、みなとみらいも、相模湖も、川崎競輪場も神奈川なのだ。
高校野球の参加校数だって200近い。
「神奈川を制する者は全国を制する」というのが『ドカベン』明訓高校の話。
本当に神奈川No.1ならば、イコール全国でNo.1の可能性もある。
そうなると福美湯、大阪桐蔭にも勝てるかもしれない。
で、菊名駅から大倉山方向に歩いて徒歩4分の案内通りに福美湯に到着。
15時から営業、サウナ利用は670円に大小タオル付き、基本は月曜休み、ナノ水使用。
サウナと豊富な種類の風呂に不足なし。
ここの売りは高濃度人工炭酸泉らしく、おじさんたちが泡が飛ばないように、そろっと静かに浸かっていた。
それから薪を使ってる。
トラックの荷台だけではなく、銭湯のバックヤードに圧倒されるくらい大量に積まれていて、この街中の立地でも毎度薪を運んで営業を続けられるものなんだなと思う。
サウナは湿度の高いロッキーサウナで80℃をやや超えるくらいだが、発汗量を見るにこれで充分。
テレビがなく、間接照明で、『Over the Rainbow』が流れていたサウナ室は落ち着いた雰囲気。
ウトウトしそうになると、突然サウナストーブの上が明るくなってオートロウリュ。
深く広く澄んだ水風呂は16℃。
露天風呂のスペースで外気浴もできる。
やはり福美湯、一介の銭湯サウナではない。
都会の銭湯にありがちなサウナなどが後付けされた雰囲気がなく、最初から完璧を目指して造られた感のある銭湯。
クールダウンにアイスを食べながら店主と話すとベイスターズファンだとのことで、やはりここは海は見えなくとも横浜だなと。
果たして福美湯は神奈川のNo.1銭湯サウナなのか?
やはり神奈川の全ての銭湯サウナを回ったわけではないし、好みもあるし、そこまで言い切る勇気は…
あれ、でも今年の夏の甲子園は第100回記念、神奈川からは2校が出場できるらしい。
勝負には時の運もあるが2枠あれば福美湯、これはもう甲子園出場でしょう。
足元の東海大相模や横浜が強いのがまた戦国神奈川の大変なところなんだけど、今日のところはそんじゃまた。
【福美湯】