それにしてもインパクトのある名前の銭湯があるもんだ。
と、思ってしまったのは俺の心が汚れているからに違いない。
ここの常連さんは、夕方になると「ちょっとヘルス行ってくる」と言って家を出るのだろうか。
そうだ、そうに違いない。
目当てはサウナ、だけどお風呂もたくさん。
もちろん健全なお店です。
看板は「ヘルスよしの」だが、オフィシャルには「ヘルスよしの湯」という名前らしい。
川崎浴場組合連合会のサイトでそうなっていたので、間違いないだろう(川崎浴場…というのも考えようによってはあれだが)。
ヘルスとは健康の意味だから何の問題もない。
繰り返す、ヘルスよしの湯。
大人のサウナ利用だと700円。
他にフェイスタオル、石鹸、シャンプーとリンスをかごに入れて渡してくれる入浴セットがプラス100円。
これなら手ぶらで来ても大丈夫。
入った時は空いていたのだが、大相撲の幕内の取組が始まる頃にはお客さんが続々と。
入り口横の休憩スペースのテレビ、脱衣所のテレビ、サウナ室のテレビ。
全てに大相撲中継が映っていて、全てにお客さんが群がってた。
今日はとうとう貴乃花部屋でも何やら事件が起こってしまったらしいが、この時点では知るすべもなく。
サウナは入口の室温計が120℃、室内の室温計は110℃。
間をとって115℃、と言っても違和感のない熱めでカラカラのサウナ。
水風呂は水温計で15℃。
バイブラも効いてかなり冷たい部類だが、足が痺れて痛くなるようなこともなかったから、この15℃は信用できる。
経験上、13℃以下になると長く入っていられないので。
常連さんいわく、先月までは10℃を切っていたとのこと。
「もう春だからね」と言われて、水風呂だけは冬のままで止めておいてもらえないかと思った。
「お客様同志仲良くご入浴下さい」
そうだよ、その通り。
我々は同じ志を持つ者たち、ヘルスよしの湯の同志たち。
このマッサージ機、古くて貴重なものには間違いないのだが、俺の行く先の銭湯ではよく見かけるような気がする。
しかし一度も使ったことはない。
なんか、硬くて融通が利かなそうなんだよなあ。
不足のない銭湯。
しっかり清掃が行き届いているから、古さも雰囲気の味わいとして楽しめる。
これからバスで、よみうりランドのある川崎と稲城の山を越えて帰るよ。
きっとまた来るから(ここの水風呂素晴らしいし!)、とりあえず、じゃあまたね。
【ヘルスよしの湯】