この前の週末は群馬県の館林に行ってたんです。
帰ってたんです。
高校を出るまで館林で暮らしてた38歳です。
もう館林を出てからのほうが長くなりました。
今も館林では両親が暮らしてます。
子どもが生まれてから、ほとんど帰ってなかったんです。
親にも子どもの面倒を見に府中に来てもらうことが多かったし、別段足を運ぶ必要もなかったもんですから。
最近は『宇宙よりも遠い場所』というアニメで取り上げてもらって、その手の聖地というやつにもなりつつあるとか。
でもすいません、そのアニメはまだ観たことないです。
いつかきっと、必ず。
本当に宇宙よりも遠い場所というのがどこなのかは分かりませんが、館林は浅草から特急で1時間くらいです。
東北道利用なら館林ICより佐野藤岡ICのほうが便利、もちろん目指す場所にもよりますけど。
かつて4両で走ってた電車が、今は2両になってたりします。
次は1両?
いや、もしかして…
地元に残った同級生、消息が確認できる状況だと幸せそうに見えますね。
実家の敷地の片隅に、自分の家を建てているのが残留組のスタンダードなパターンみたいです。
なんだかんだでこの辺りだと、農家の倅は豊かですね。
いい車乗ってるし。
かつて、ひと夏のアルバイトを経験したおもちゃのハローマック跡地です。
他のハローマックと同じく靴の流通センターになって、その後もいくつか移りかわって、今はやってるんだか分からないゲーセンになったみたいです。
プレステって売れても全然利益出ねえじゃん、と学んだ確か17歳の夏。
バイトの間によく飲んでたMコーヒー。
コーヒー好きが飲んだら怒り出すような、本格志向の対極をいく甘ったるい自称コーヒーでした。
今もたくさんダイドーの自販機はあるけど、Mコーヒーはもう見つからなかったです。
街の中に向かってみますか?
街と言いつつ、スケールが小さいのはご容赦ください。
これからは少子高齢化、地方は縮小する時代になるというのは私が館林を出た20年前から言われてました。
ただその頃はまだ人口も微増傾向、あんまり危機感はなかったような気がします。
みんな、そうは言っても何とかなるだろうと思ってましたよね。
この看板、四半世紀前からある気がします。
静かだよなあ。
具体的に学校のクラス数が減ってる、と聞くと寂しいですね。
町会ごとの野球チームでリーグ戦をやっていたのも今は昔、とのことです。
看板がずっこけてても、記憶の中のお店が生きててくれるのは嬉しいもんです。
思い出の冷凍保存を、解凍してまわってる気分になりましたね。
この日の俺は電子レンジでした。
同窓会も、今はほとんどやってないですもん。
俺だけ声を掛けられてない可能性もありますが。
今度はまた、近いうちに帰って来ようと思います。
それにしてもこの街に残っていたら、どんな人生があったでしょうか。
パラレルワールドの自分に会ってみたい、OKしてくれたら人生を交換してもいい。
「愛してますか たてばやし」
今でも、愛してますとも。