ほとんど人の気配がしない祝日の朝、掃除のおばちゃんだけが道を掃いていた。
あのおばちゃん、どういう立場なんだろう?誰から雇われてるんだろう?
馴染みの薄い土地に降り立つと、細々とした謎にチクチクと攻撃される。
そういうわけで祝日の朝、郡山駅前の「こおりやま駅前サウナ24」へ。
どこの店も閉まっている中、ここだけは名前の通りの24時間営業中。
しかし料金は看板の通りではなくて、朝9時に入店したのに550円だった。
郡山にはスケールの大きな男たちが揃っているから、50円の違いくらい何でもないのだろう。
ハブラシや髭剃りは欲しかったら別途購入するシステム、タオルは付いてた。
入ったら、受付のおじさんが大きな白い猫を撫でていた。
料金は自販機でチケットを購入する形式。
東北のサウナらしく、楽天イーグルスのタオルが飾られていた。
東京から新幹線で1時間ちょいの郡山が東北なら、青森の大間崎だって東北だ。
随分と広範囲をフランチャイズにした球団だが、今年は弘前でのホームゲームも開催して盛り上がっていたから大したもの。
そして青森生まれ、青森北高校→青森大学のベテランキャッチャー細川もしっかりスタメン出場させて勝利していたからさらに大したもの。
噛ませ犬になってしまったのはオリックスだったな…
肝心のサウナは広々、サウナ室内に「遠赤サウナ」と「中山産業株式会社」のプレートがあった。
かなり分厚いビート板の個人用マットがあって、最上段でこれを敷くと元々高い座高からの視点がさらに高くなる。
水風呂はまあ、水が出ているなりにといったところだろうか。
貼り物がないので、ダークなカラーの浴場はまるで刑務所の風呂のようだと思ってしまった。
裸で動き回る浴場は元来シンプルな造りなのが自然、東京周辺のサウナ施設が凝ったポスターを作るのは、各種告知やマナー啓発だけでなく賑やかしの意味もあるのだろう。
レストランは無し。
夜にまた、ここのサウナの近くに来てみたら朝とは打って変わって賑わってた。
ただ客引きばかりで、写真を撮る勇気はなく…
「お兄さん、マッサージどう?」
「かわいい子入ってますよ、今日は東京の子もいますよ」
郡山では東京の子がステータスなのかな?
【こおりやま駅前サウナ24】