バイパスサウナというくらいだから、本来歩いてくる場所という概念はないのだろう。
向かい側にはガソリンスタンド、そして駐車場の広いエロショップがある。
この郊外の解放感、青い空。
建物1階が二本松バイパスドライブイン、2階にバイパスサウナがあるという構造。
メシ食って、サウナ入って、トラック野郎が小休止する場所というイメージ。
今の子、ドライブインって知ってるかな。
故郷群馬のドライブインはだいぶ姿を消してしまった。
2階のサウナへ。
風呂だけの利用なら1階で、看板を信じればこちらは女性でも使えるらしい。
サウナは男性のみ。
階段の先が暗くてやや気後れする。
登ってみれば、何も怖いことはなかったけれど。
建物は古い!
けれど古いイコール汚いではない。
ハンドタオルにバスタオル、髭剃りに歯ブラシも付けてもらって総額1000円。
洗面所にベビーパウダーがおいてあったりして小技もきいている。
なかなか来られるところではないから、ソファーでくつろいでいた受付のおじさんに「写真撮ってもいいですか?」と訊いてみたら、大笑いしながら「誰もいないから好きにしてよ」とのこと。
というわけで撮影許可済みです。
本当に誰もいなかった浴場。
昼過ぎから2時間くらいいたけれど、その間ずっとバイパスサウナ独り占め。
正直サウナの名前、場所からしてイロモノ系だと思っていた。
来ることに意義があるサウナだと思っていたけれど、入ってみたらそんな考えを全力で裏切ってくれるのだから、これは来た価値があったというもの。
木の黒が濃くて落ち着いた雰囲気のサウナは明らかに100℃超、天井に熱が溜まっておらずこれが対流、換気が効いているということだろうか。
ドラム缶のようなサウナストーブに、山岳鉄道のバラストのようなストーンが山盛り乗っている。
水風呂もずっと蛇口から水が流れっ放しで、水質もなめらかだ。
バイパスサウナは真っ向勝負の本格派だった。
食事はサウナの休憩室に持ってきてもらうこともできるけれど、あえて1階の食堂で。
玉子焼き定食590円、ご飯はおかわり自由。
マカロニが付いてきてくれるのが嬉しかった。
もう次回はバイパススタミナ定食を食べると決めている。
水曜定休、今のところは午前10時半から営業しているとのこと。