突然だけどここは川越。
○の中に「広」の文字が入ってる看板が丸広百貨店。
丸広百貨店は彩の国の百貨店。
ここ川越、飯能、東松山、入間、上尾、坂戸、日高、そしてららぽーと富士見に店舗がある。
大事なことなので全店舗書きました。
看板の隣に、観覧車が見えるでしょ。
丸広百貨店の川越店には、今ではほとんど絶滅したと思われる屋上遊園地が残っている。
そう、来てみると本当に丸広百貨店のでっかい看板の横に、こじんまりした観覧車がある。
こじんまりだけど、何せそもそもが屋上に設置されているもんだから、川越の街が一望だ。
どの乗り物にも係の人が付いて、子どもと笑顔でコミュニケーションを取りながらしっかりと見守っていてくれる。
普段「最小限の労力で最大限の成果を」なんて殺伐とした世界を生きていると、嬉しくてたまらなくなる光景。
世の中に、無駄な人間などいねえんだよ。
初めて来たのに、懐かしい気持ちになる屋上遊園地。
4階にゲーセンがあったのは覚えてる。
川越の子は、みんなここで遊んだ思い出を持って巣立って行くのだろうか。
どこに向かって巣立って行くんだろう。
陽も短くなってきた。
ぼちぼち帰りますか。
府中では、俺の子が待っている。
おまけだが、妻も待っている。
モノには限度、限界があるというのは知ってるよ。
でも丸広百貨店川越店の屋上遊園地が、いつまでも残り続けますように。
ここにはたくさんの人の子どもの頃の魂が置いてある。
それも動態保存で。
この丸広百貨店そのものも、レトロやローカルで括ってしまうだけでは惜しい存在。
品があって、地域に愛されて生きてきた、地域の愛に生かされてきた誇りが感じられる。
川越で育って社会人になったら、一丁最初のスーツは丸広百貨店で仕立ててもらおうかと、そんな雰囲気のある百貨店だった。
【丸広百貨店】