近所の家の猫。
覚えてる。
これは確か都議選の日のあった7月2日に撮った写真。
「投票くらい行って来なさい」
と妻に言われ、外をウロウロ歩いてた時に撮った。
横顔しか残ってないけれど。
そして、この夏を越えられなかった猫の話。
チャチャという名前だったことは、亡くなってから知った。
ごめんなさい。
息子はこの家の前を通るたびに、
「ネコちゃん、ネコちゃん」
と言って可愛がっていたから、亡くなってしまったことは教えたくなかった。
でも、知っていた。
そして、
「死んだらまた会えるんだよね」
と。
明日5歳になる息子、まだまだ死生観なんて大層なものではないだろうけど、生き死にのことは理解できているらしい。
死んだらまた会える。
当然息子は親より長生きするだろうが、死んだって一緒だよと、クーラーの効いた部屋の中で少し胸が熱くなった。
夕方になって、4歳最後の日の息子と、3枚目の写真の場所に行って手を合わせてきた。