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石本純也にダービーを。

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1987年生まれ。

高知県高知市出身の、高知競馬の騎手。

石本純也。

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今年の元日、文字通り初日の高知競馬第1レースを制したのは石本騎乗のヒッサツだった。

第2レースのパドックを周回していると、「石本、リーディングじゃ!」と声が掛かった。

観客たちは笑っていた。

石本の後ろにいた去年の高知競馬リーディング、永森まで笑っていた。

その後は赤岡が圧倒的な存在感を見せて1日5勝。

あっという間によくある高知競馬の姿に落ち着いた。

石本リーディングの夢は、泡沫のごとく消えてしまった。

大晦日のグランプリ、高知県知事賞の後の餅投げにもレースの合間にも関わらず真っ先に参加してくれた。

餅投げが終わると、すぐに次のレースのパドックに向かっていた。

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通算で300勝を達成しているが、重賞勝ちはない。

2008年、全日本新人王争覇戦での優勝が石本の騎手生活における最高のタイトルだ。

正直、上手い騎手だと思ったことはない。

馬券を買うのに勇気が要るほうの騎手である。

それでもこの騎手のことは嫌いになれない。

去年の5月、レース中に石本が後続の馬に敢えて進路を譲ったのではないかという内容で戒告を受けたことがあった。

石本が進路を譲ったとされたのはこの時点で当年未勝利、減量苦もあって調教師への転身を控えていた西山裕貴だった。

この話は俺の中の「いい話フォルダ」に分類して仕舞ってある。

本当であれば許されないのだろうが、許したくなってしまうエピソードだ。

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どうやっても年間200も勝ってリーディングを取るような騎手ではない。

残念なことに、それは馬を追う姿を見れば素人にも理解できてしまう。

しかしならば乾坤一擲、一瞬の勝負に全てを懸けてダービージョッキーになるという可能性はどうだろう。

中央競馬日本ダービー…とは言わん。

高知優駿、またの名を黒潮ダービー。

石本が直近で黒潮ダービーに乗ったのは2013年のエーシンショウフク、当然のようにシンガリ人気で8着だった。

俺はこの愛すべき男に栄冠を手にして欲しい、記録に名前を残して欲しいと思っている。

一介の競馬ファンの記憶の片隅に残るだけではもったいないだろう、石本純也。

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などと思っていたら、この土日祝の高知競馬3連戦を石本はお休みだった。

ケガ、骨折。

重傷なのかと思っていたら妹尾の成人祝いのセレモニーには姿を見せていた。

そういうところがまた、この男のニクいところ。

早く治して、戻ってこい。

こうして東京の府中から、高知競馬の騎手の復帰を心待ちにしてる人間もいるんだぜ…