2016-11-28 裏切り者の末路 日常 仕事からの帰路、乗り換え駅で前職の後輩に会う。 かつてより痩せていた。 目が窪んで見えたのは、クマが濃いせいだった。 「若き幹部候補」のような立ち位置だったはずの彼は、しばらく見ない間に疲れた中年男になっていた。 まあ、よくある話だ。 転職により荒んだ職場を離れた俺は、今でも裏切り者扱いされているようだ。 これもまあ、よくある話。 嫌なこと、うんざりすることはいつだってある。 それでも俺は、あいつらよりはずっとまともな人生を生き抜いてやる。