裏切り者の末路

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仕事からの帰路、乗り換え駅で前職の後輩に会う。

かつてより痩せていた。

目が窪んで見えたのは、クマが濃いせいだった。

「若き幹部候補」のような立ち位置だったはずの彼は、しばらく見ない間に疲れた中年男になっていた。

まあ、よくある話だ。

 

転職により荒んだ職場を離れた俺は、今でも裏切り者扱いされているようだ。

これもまあ、よくある話。

 

嫌なこと、うんざりすることはいつだってある。

それでも俺は、あいつらよりはずっとまともな人生を生き抜いてやる。