サウナは好きでも、サウナが好きなだけで、詳しいとは言い難い。
しかし好きならそれで、それだけでもいいじゃないかと。
愛があれば、人生の大概の困難は乗り越えられる。
俺は静岡まで新幹線に乗って、サウナーの聖地「サウナしきじ」へ行った。
これから俺も、サウナーを自称してよろしいでしょうか?
しきじと言えば水である。
良質の天然水が絶え間なく滝のように水風呂に降り注ぐ。
この水をそのまま飲めば、水分補給はOKだという。
サウナも114度、10分耐えられなかった。
サウナ室でバラエティ番組を見ながら、「明日は運動会なんだ」「早く天気予報にならないか」なんて、地元のおっさん達の会話。
よかったね。
翌日は涼しめで、運動会にはベストコンディションの天気だった。
サッカー界のレジェンド、三浦知良のサインもあった。
トイレにはサウナ界のレジェンド、サウナ王のコラムが貼ってあった。
1泊2日でサウナ→水風呂→休憩→…のループを9往復。
遠慮なく暗くなる休憩室で熟睡できたせいもあって、体調快調。
またここに来るためなら、また働ける。
そんな気になる。
素晴らしいサウナと水風呂に出会うことが出来て、本当によかった。
静鉄の車両を見ながら、かつて就活で1社だけ静岡の会社を受けたことを思い出した。
静岡に住んで、静岡で働いて、静岡の人間になって、毎日しきじに通える人生だったなら、俺ももっと肌ツヤと代謝と精神衛生がいい日常を送っていたに違いない。
ただその会社、懐かしくて調べてみたら一昨年に倒産してたというオチがあったわけで、そんじゃまた。
サウナしきじ