今日の京王閣、ガールズケイリン決勝の発走時間は19時28分。
雷も通り過ぎてくれて、この時間なら会社帰りに間に合う。
観戦してすぐに帰れば、子どもと一緒に風呂に入れる。
1レースの競輪のために、京王多摩川で途中下車。
当然人気は高木真備で、俺もこの選手が見たいから現地に来た、というところ。
接戦だったが、競輪の接戦は接戦に見えて接戦でないところがある。
特に高木真備は、毎回大差で千切って勝つタイプではない。
「テイエムオペラオー」のようなスタイルだ。
新人の荒川ひかりを抑えての勝利は必然だった。
着差は「タイヤ差」、なるほどこれは競輪だ。
俺はヒモを違えてハズレ。
なるほどこれはいつものことだ。
珍しいことは何もない。
優勝を決めてインタビューに出てきた高木真備は、華奢だった。
さすがに太腿には鍛えた跡が現れているのだろうが、そこまでは近づけなかった。
彼女は21歳。
人生の中盤のおじさんには眩しく見えた。
厳しい世界だろうけど、喜びも自力で手に入れられる世界。
彼女の未来が羨ましい。
あと、2着に入った荒川ひかりも21歳。
場内で流れてたインタビューを見て、いい顔してるなあと思った。
何というか、勝負の世界の女だなあと。
凛々しくて、気が強そうで、もちろん綺麗で…
とか、俺の持ってる形容詞では表現しきれん。
初勝利まで、追いかけてみようか。