京王線の下りに乗ってつつじヶ丘から調布の間、「柴崎」「国領」「布田」は勝手に3兄弟のようなイメージを持っている。
各停しか停車しない3つの小駅。
急行や快速が停車駅を増やす傾向の中で、この3兄弟が最後の砦になるのではないか。
いつの日か、「この列車は、快速京王八王子行きです。柴崎、国領、布田を除く全ての駅に停車します…」の時代がくるかもしれない。
そんな3兄弟の中でも、地下化から取り残されて逆にいい味が出てきた柴崎駅。
そんないぶし銀の柴崎駅が最寄りの神代湯。
入ってすぐの休憩スペース、脱衣所、サウナの3ヶ所にテレビがあって、すべて相撲中継が流れているのが素晴らしい。
同じ横綱でも、人気には差があるようだ。
しかし私は最後まで粘り続けたおかげで、逸ノ城が金星を挙げる一番を観ることができた。
ここのサウナは玉のような汗が出るタイプではなく、岩盤浴で出るような、しっとりさらさらの汗が全身に膜をつくってくれるような感覚。
水風呂はさして冷たくはないが、水道の蛇口から絶えず水を流し続けているので清潔感はある。
小さいが露天風呂もあって、外気浴もできる。
幸せを感じるには、これで充分。