ずらずらっと、的場文男のインタビュー記事。
「あの頃は雲のように乗っていた」というのもキザなようで、この人が言うとまったく嫌味なく、本当にそう感じながら乗っていたんだなと思わせる。
オフト後楽園でよく馬券を買っていた時期があって、競馬オヤジたちは馬のことを、当然馬の名前で呼ぶ(当たり前だ)。
ただ的場のことだけは、馬も含めて「的場」と呼んでいた。
「1着はカイロス、2着は的場、3着はよく分かんねえや」という具合。
夏場の競馬で的場文男が敗れると、「的場は歳だから夏バテで駄目だ」ともよく言われていた。
歳だから、と言われていたその頃からでも、もう10年は経っている。