【やっぱり】安田記念予想【2020】

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「巨人、大鵬、タマゴ焼き」といった時代があった。

いずれも超本命である。

 巨人が勝ち、大鵬が優勝し、タマゴ焼きが喜ばれるようなマイホームが安泰な時には、体制が強固で、一応天下泰平に見える。

(中略)

しかし、「近鉄、焼酎、カブトシロー」とでもいった時代になると、反体制的な勢力が力を得て、競馬には穴馬券が続出し、権力は弱まってくる。

寺山修司『競馬場で逢おう』より

◎アーモンドアイ

○インディチャンプ

▲ダノンキングリー

△ダノンプレミアム

△グランアレグリア

△ノームコア

 

冒頭からいかにも逆転を望む雰囲気の引用をしておきながら、◎アーモンドアイとド本命から入る。

これまでゆったりとしたローテーションで使われてきた馬が今回は中2週となるが、鞍上ルメールいわく前走のヴィクトリアマイルは余裕を持って、最後は流して勝ったレースだったという。

地力の高さについては改めての説明は不要だ。

レース間隔の短さについても、これだけ詰めて使ってくるとはむしろ不安なしの証左であると思う。

問題は相手関係よりも、自分が力を出し切れるコンディションであるかどうかだけ。

そこに付け入る隙を見出せないのだから、いかに人気サイドでもこの馬からいくしかない。

 

コロナウイルスの仕業により世の中は混沌としているが、かといって反体制派の台頭が強く望まれているわけでもない。

求められているのはむしろ足元の安定だ。

○インディチャンプは恵まれたとはいえ昨年の安田記念でアーモンドアイを下した馬、▲ダノンキングリーは先行する競馬でとりわけ春の東京に合うタイプ、△ダノンプレミアムは香港遠征明けの分差し引き、△グランアレグリアは力をつけているが距離延長のローテーションでどうか、最後の△ノームコアはリニューアルオープンした高円寺のサウナサンデッキのお祝いにしたい3枠3番で。

 

【文句なし】日本ダービー予想【2020】

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◎コントレイル

○サリオス

▲サトノフラッグ

△アルジャンナ

△ワーケア

△ヴァルコス

 

昨年春、自らを「ハゲ」と自己紹介して文字通り明るく、この俺を今の部署に受け入れてくれたのは56歳の伊藤さんだった。

(本当に伊藤さんなので、どうにかしてこの記事を見つけてくれたら嬉しい)

伊藤さんは1985年の桜花賞馬、エルプスと木藤隆行のコンビが好きだったそうだ。

鮮やかに逃げ切ったエルプスの勝ちっぷりに、伊藤さんの明るさが重なる。

そしてエルプスとのコンビが唯一の晴れ舞台だった木藤の地味さが、事情があって出世を捨ててもコツコツと働き続けている伊藤さんの姿と重なる。

 

明日のダービー、伊藤さんは「強いんだからしょうがないよなあ」と人気のコントレイルを軸にして、しかし相手は人気薄のヴァルコスを選ぶという。

「相手が狂えば、という感じですか?」

と訊くと、

「やっぱツキのある人には乗りたいからな」

と言う。

伊藤さんは生まれてこの方ずっと神奈川県民だ。

大洋ホエールズではなくなっても、1998年の横浜ベイスターズの優勝には、前の奥さんとともにたいそう喜んだという。

馬主としての大魔神にも思い入れがあるのだろう。

「普段はさ、せこい馬券買ってんだからさ、ダービーくらいは好きな馬を買わなきゃ」

と、伊藤さんは土曜出勤の今日も笑っていた。

 

皐月賞で力及ばなかった馬が、ダービーで無念を晴らす。

2着だったサリオスがコントレイルを逆転できれば、美しいダービーには違いない。

ただこの春オーストラリアから、外にも出られず馬にも跨がれない2週間を受け入れてでも日本にやってきた新進気鋭のD.レーンが、全くロスなく騎乗してもサリオスは2着だった。

どうしてか大舞台での取りこぼしが目立ってしまう騎手が、一見チグハグな騎乗をしても先頭でゴールしたのがコントレイルだった。

コントレイルは強い。

コントレイルが強い。

東日本大震災があった2011年、雨の中のダービーを突き抜けたのがオルフェーヴルだった。

こんな年に、こんな年だからこそ、また歴史的名馬の誕生に期待したい。

◎コントレイル、このまま世界に翔んでいけ。

 

○サリオスは上記の見解で次点評価、▲サトノフラッグは色気を捨てた競馬ができればいい線だが逆転までは、△アルジャンナと△ワーケアはダービーでは無視できない内枠の馬、最後の△ヴァルコスは伊藤さんに敬意を表して。

【圧巻二冠】オークス予想【2020】

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◎デアリングタクト

○ミヤマザクラ

▲デゼル

△クラヴァシュドール

△ウインマイティ

△リリーピュアハート

 

前売りでは単勝1倍台だが、これはもう◎デアリングタクトしかない。

明日は無敗でオークスを制する日になる。

ここまで3戦3勝、いずれもズバ抜けた脚を使っての完勝だった。

来週のダービーにならって先行有利、内枠有利で傾向を片付けられがちな東京2400mのコースだが、例年オークスでは案外差しが届いている。

おそらく先行できても、展開がスローに落ち着いても、この時期に2400mでレースを支配しながら粘り切るほどの底力を牝馬に期待するのは酷なのだ。

これだけ強い馬が出た年に無観客競馬とは切ないが、歴史とは得てしてそういうもの。

いつの日か目の前でデアリングタクトの競馬を観るために、明日の勝利とともに息の長い活躍を期待しよう。

海外に羽ばたいてしまう可能性もあるけれど。

 

◯ミヤマザクラは2歳時から中距離を狙って使われてきたキレないタイプのディープインパクト産駒、▲デゼルは逆にキレだけの勝負になれば浮上してくる。

デアリングタクトを逆転する目があるとすればここまでで、後は三連単の3列目に毎回一生懸命走る姿に好感の△クラヴァシュドール、オークスでは毎年気になる前走忘れな草賞を制した△ウインマイティと1番人気3着だった△リリーピュアハートを組み入れれば十分と見る。

【人気盲点】ヴィクトリアマイル予想【2020】

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◎ノームコア

サウンドキアラ

▲アーモンドアイ

△プリモシーン

△ダノンファンタジー

△ビーチサンバ

 

◎ノームコアはアーモンドアイの出走で影が薄くなっているが、なんといっても去年の同レース覇者。

東京コースも通算3戦2勝の3着1回と全て馬券絡みで好相性だ。

海外遠征帰り、それにいきなりのスプリント挑戦だった前走高松宮記念16着をあらゆる面で厄落としだったと捉えれば、どっしり構えて叩き2戦目の今回は信頼できる。

これで単勝4番人気から7番人気あたり、大体15倍前後をウロウロしているのだからおいしい。

8枠16番は有利な枠とは言いがたいが、前走の速い流れの経験を生かしてある程度前目につけてくれれば、頭はある。

できれば現地のパドックで、またがる横山典のやる気まで観察してから最終決断したかったが……。

 

サウンドキアラは本命にしようと考えていたが大外枠の分を差し引いて次点、▲アーモンドアイは実績断然だが一度ペースの狂った牝馬は立ち直りに苦労することを鑑みて3番手まで、△プリモシーンは先行有利の馬場をどこまで差してこられるか、△ダノンファンタジーについては先行力を無視できず、最後の△ビーチサンバはどんな相手でもそれなりに走る堅実派。

【波乱含み】NHKマイルカップ予想【2020】

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◎ルフトシュトローム

○ウイングレイテスト

▲ギルデッドミラー

△タイセイビジョン

△レシステンシア

△サトノインプレッサ

 

◎ルフトシュトロームは3戦3勝、しかし全て中山での競馬。

こういったタイプは軽視して妙味が出るのが競馬予想だが、今回は一長一短のメンバー構成、4コーナーで弾かれるように外を回りながら差し切った前走NZT(ニュージーランドトロフィー)の勝ちっぷりを評価して、ここは本命とする。

不利にもくじけず伸びていく、そういう姿を見せられたら人でも馬でも背中を押したくなる。

鞍上レーンが調教から騎乗して「ノープロブレム」とコメントしているのも好材料だ。

1月デビューからの4戦目はおそらくこの春最終戦、目一杯の仕上げに期待してこの馬からいく。

 

○ウイングレイテストはNZTの4コーナーで◎が膨らんださらにその外を回って3着まで突っ込んできた底力を評価、▲ギルデッドミラーは前走アーリントンCで内をうまく回った勝ち馬より外を差してきた分力量は劣らないと見て、△タイセイビジョンはその内を突いてアーリントンCを制した馬、△レシステンシアは先行でどこまで粘れるか、△サトノインプレッサは追い込んでどこまで来られるか。