杉並の吉の湯じゃないほう

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昨日の夜は『サ道』に登場したゆ家和ごころ吉の湯でサウナ。

ではなく、同じ杉並区内にある「じゃないほう」サンデッキでサウナを。

今週も土曜まで働いて、疲れ切ってしまって、もっと働いてる人も疲れてる人もいるんだろうけど、少なくとも俺は疲れ切っているのだから、疲れ切っていると言う。

サンデッキを選んだのは時間が遅かったせいもあるが、もう人の姿をあまり見たくなかったというのもある。

23時近く、休憩室にはそこそこ人がいる気配があったが、浴室には2、3人程度だった。

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1杯飲んで帰ろう!

という気にもならず。

そもそも俺にはこれまでアルコールを好んでいた時期があったのだろうか。

全部が全部、逃避のためのアルコールだった。

だったらク◯リのほうにいかなかったのは不幸中の幸いなのかもしれないが、そっちにいって廃人になるのが俺らしく生きた結果ではあったのかもしれない。

俺らしさってなんだ?

そんなもん必要か?

自分で言っておいて訳がわからん。

今月もきっと、ろくなことがない。

玉の湯(東京都杉並区)

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中央線の帰り道。

武蔵境の境南浴場に寄ろうかと思ったら、今日は金曜で定休日なのであった。

ならば立川の高砂湯か、西荻窪で秀の湯か、高円寺でサンデッキか、中野のノーベルはちょっと……

せっかくならば新規開拓、考えた末に降りたのは阿佐ケ谷駅

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七夕まつりを来週末に控え、盛り上げていく雰囲気の駅前。

ところでここは阿佐ケ谷?阿佐ヶ谷?それとも阿佐谷?

頼むからどれでもいいと言ってくれ、好きなの使えと言ってくれ。

今日の仕事はもう終わったんだ。

あとは曖昧な世界で過ごしたい。

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目指すは玉の湯。

阿佐ケ谷駅から徒歩7分との案内。

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夕方から雨の予報は、今のところハズレ。

阿佐ケ谷の空は青い。

たぶん荻窪の空も高円寺の空も中野の空も青い。

立川の空はわからない。

八王子駅のトイレで「都内と多摩は5℃違う」の落書きを見て笑ったことがある。

23区と多摩の間には、空にも跨る結界が張られているに違いない。

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玉の湯に向けてのラストスパートで河北総合病院前を通過。

ここは寺山修司が最期の時を迎えた場所。

「競馬が人生の比喩なのではない。人生が競馬の比喩なのだ」

「出遅れたら追い込めばいいじゃないか」

「競馬の快楽とは、運命に逆らうことだ」

「寿司屋の政に言わせれば、競馬は『人生の敗者復活戦』だそうである」

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競馬セレクトばかりでごめんね。

その河北総合病院のちょっと先にある玉の湯着。

看板では毎週月曜が定休日ということになっているが、今は月曜火曜と連休しているらしい。

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遠赤外線サウナは110℃を超える表示!

だったが、若干サウナ室の上方に熱が溜まっている様子。

隙を見てタオルを回すと熱が拡散していい塩梅になる。

テレビの無いサウナ室では常連さんたちの病気談義、抗がん剤を使うと体重が10キロは減るので、それを見越してあらかじめ肉をつけておくのだという。

「あんちゃん、ここは水風呂が広いから、調べてきたんだろ?」

と訊かれて、39歳のあんちゃんは

「はい、そうなんです」

と小さな声で答える。

水風呂は24℃、俺が入っているうちに25℃、癌を克服した爺様が入ってくると26℃。

特に銭湯の水風呂ではどこを計っているのかわからない水温計が多いが、ここは律儀だ。

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「サウナが人生の比喩なのではない。人生がサウナの比喩なのだ」

「水風呂が温かったら長く入ればいいじゃないか」

「サウナの快楽とは、セッティングに逆らうことだ」

「寿司屋の政に言わせれば、サウナは『自律神経の敗者復活戦』だそうである」

寺山修司は今すぐ高尾霊園から出てきて俺を殴ったほうがいい。

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玉の湯を出てすぐそこの宮原豆腐店、タッパーを持ったお姉さんが豆腐を買いに来ていた。

こういう店が阿佐ケ谷ではまだ現役。

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今日は暗くなる前に帰らねば。

今度は子どもを風呂に入れなければ。

それもまた俺にとって大切な時間。

 

【玉の湯】

http://sentou.jp/map/1-20.html

 

まぐろいっぱい丼、登呂遺跡、サウナしきじ

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作者が亡くなっても作品は残る。

それどころか作品はさらに続いていく。

当たり前のように受け入れられているけれど、俺はその仕組みがよくわかっていない。

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飛行機でも、のぞみ号でもなく、ひかり号。

好ましく控えめな街を拾い上げるように停車してくれるのがひかり号。

こだま号の良さを理解できる境地には、まだ。

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清水駅の近く、魚市場食堂で食べた「まぐろいっぱい丼」は税込1020円。

お姉さんが目の前で丼に漬けまぐろを乗せてくれて、好きなところで止めてくれというもの。

話のネタにはいい。

たくさん食べておいて勝手な話だが、刺身は腹一杯食べるより、刺身定食あたりの寸止め感のある量を楽しんだほうがいいなと思った。

美味かったよ。

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どうして今日はここにいるのだろう。

仕事に行こうと家を出たはずなのに。

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ビジネスホテルなのか、それともカプセルホテルなのか。

オーシャンにサウナがあることは間違いない。

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特に用事はないけれど清水の街を歩く。

夏は昨日から始まった。

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みなと祭りの前に、夏が来てくれてよかったね。

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(株)清北土地さん、この土地を売ってください。

そしたら俺はこの街で新しい仕事、新しい家族、新しい友達、新しい車、新しい人生を手に入れるんだ。

これは実際に叶わなかった歴史の話。

しかし実際に起こらなかったことも歴史のうち。

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こういう谷底から空を見上げるアングルが好き。

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静鉄新清水駅

駅の正面から写真撮ろうと思ったらさあ、制服の女子中学生たちがガバッと足開いて並んで座ってんのよ。

神奈川で仕事してるはずの俺が、清水で捕まったら訳わかんないしさあ。

中学生たちには俺の姿が見えないのだろうか。

いないものとして扱われてるんだな。

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男なら、清水から静岡までは静鉄で移動しろ。

新清水と入江岡の間にある橋はなかなかいいぞ。

撮影用に作ったとしか思えない、絵になる巴川橋梁。

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こういう誘惑には負けない。

あの「世界の盗塁王 福本豊」の次の盗塁王だった大石大二郎静岡県出身、息子の大石崇晴は今はA級1班で走っているらしい。

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静岡駅からバスに乗って、そうだ、今日の俺は登呂遺跡を見に来たのだったと本来業務を思い出す。

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こうして目的を果たす。

どうもありがとうございました。

今日の俺の仕事は、明日の俺が頑張って片付けてくれるはずだ。

一人くらい居たって居なくたって職場なんてまわる。

これだけは事実。

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人の気配がないと、夏空の下でも寂しい。 

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そろそろ、遺跡の内部に潜入してみますか。

ここは静岡県静岡市駿河区敷地2丁目。

この遺跡にはやたら熱いサウナと滝が流れ落ちる水風呂があるらしい。

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このかき氷もやっぱりいい水使ってるのかね?

平日の午後、空いていた。

俺も本来は働いているはずだった。

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そんじゃまた。

このバスで、府中まで帰れますか?

負けに慣れていくだけ

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武豊は「負けることのほうが多いのだから、負けに慣れてしまったほうが楽」だという。

至言だ。

しかし負けるたびに反省して次の機会に繋げていくような、俺はそんな能力も体力も精神も生まれた時から持ち合わせていない。

武豊は負けることに慣れながら、4000を超える勝利も手にしてきた。

俺は負けに慣れていくだけ。

今よりさらに負けと親しむために、今日の仕事は派手に負けた。

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夕食をとらないままに22時。

好きなことができなくなるのはメンタルヘルスがまずい状態という知識はあったので、身体が起き上がり、歩けることを確認しながらの移動で境南浴場へ。

遅めの時間だがサウナ利用者はいつもより多め、風呂に入るより浴槽の縁に座って休んでいるお客のほうが多かった。

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サウナ帰りに夕食。

武蔵境駅から境南浴場寄りにある刀削麺の看板が出た店へ。

味は今日の一回だけではなんとも言えん、くらいの手応え。

食べただけで店の名前も覚えずに帰ってきてしまった。

 

駅前の公園では大学生たちが酒を飲んで楽しんでいた。

君たちの20年後が俺ならば、もっと度数の高い酒を選んだほうがいい。

カプセル&サウナ ロスコ(東京都北区)

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駒込駅前のひまわりに元気がない。

先週久々に晴れ間が見えて、蝉の声まで聞こえてきた日があった。

ああやっと今年の夏がきたかと思ったのだが、結局まだそういうことにはなっていないらしい。

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今日は山手線の駒込駅で降りて、ロスコでサウナ。

ここは俺の人生の調子が相当に悪い頃に通っていたサウナ。

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6年ほど前のこと。

俺は12年間働いた前の職場を、円満に辞めることができなかった。

揉めていようが給料は振り込まれている状況で、転職先も決まっているのだから、堂々と無敵の人を気取っていればいいだけだったと今となっては思えるのだが、人間関係の恨み辛みに振り回されていた。

ここに書いたら反社ワード(そんなのあるの?)でブログごと抹消されそうな言葉を投げつけてきたクソ、家族まで侮辱してきたクソ、これはチャンスとにじり寄ってきて自分の不正を辞めていく俺に被せようとしたクソ。

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そんな頃、朝起きてうんざりする職場に背を向け真っ先に向かっていたのがロスコだった。

他にもサウナ施設はあるのになぜロスコだったのか。

おそらくは長時間居ても安めの料金設定が決め手だったのではないかと思うが、当時の自分が考えていたことはよくわからない。

まあ色々なサウナを開拓する元気もなかったもんな。

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一人で来たのはあの頃以来。

ドラマ『サ道』でまたお客が増えそうな上野の北欧に行くつもりが、どうしてか駒込で降りてしまったので。

前向きな感情ではないけれど、駒込駅からロスコまでの風景は懐かしい。

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100℃超で寝そべりスタイルでも楽しめるサウナ、強烈な冷たさはないが噴き上がるような天然水掛け流しの水風呂、露天のジャグジー、そして食堂の光景。

変わっていない。

当時の精神状態が甦ってしまう……

ということもなく、今日の俺はロスコを楽しんだ。

水風呂は冷たければ冷たいほどいい!という時期を越えて、今は掛け流しに豊かさを感じる。

サウナブームもまだ、月曜の真っ昼間のロスコにまでは及んでいない。

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ロスコのかき氷はフワフワとしたところがなく、硬派。

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ロスコは変わらない。

しかし時代は変わっている。

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クソの一人は何年か前に死んだ。

俺はそれを聞いて、そんなクソのことは忘れてしまっているような顔をしながら、内心では大層喜んだ。

もう一人のクソは今も元気にクソっぷりを発揮しているらしい。

元気にしていて欲しい。

俺の手で、直にお前を裁くその日までは。

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というわけで、今日のサウナはロスコでした。

楽しい話を聞いてくれてありがとう。

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ロスコから徒歩5分、ゴルフボールが目印の駒込駅と田端駅の間にある山手線唯一の踏切、それが第二中里踏切。

廃止する計画もあるということなので、元気なうちにぜひぜひご覧を。

 

【カプセル&サウナ ロスコ】

http://www.rosco.tokyo/index.html